ポスティングシステムという言葉をお聞きになられた方はたくさんいらっしゃると思います。プロ野球の話題でよく聞かれる言葉ですが、もともとは「入札」という意味だそうです。
ところで、実際にあったお話しをここでしたいと思います。
南米某国でのお話し。通常、旅客機に搭乗するのには、規定どおりの航空運賃を支払い、航空券を買ってからチェックインカウンターに行き、航空券を見せ、ボーディングパスを受け取り、搭乗口に行き、CAにボーディングパスを見せて所定の座席に着く、といった流れが一般的だと思いますし、少なくとも我が国ではそのようなシステムになっているはずです。
しかし、その某国では、建前上は規定どおりの運賃というものはありますが、実際上はあってないようなものだそうです。
まさに、入札、ポスティングシステムの世界だというのです。
どういうことかと申しますと、まず、規定どおりの運賃を支払った旅客を最優先に搭乗させます。その後は順次実際に支払った金額が高い順に優先的に搭乗させるというのです。つまり、規定どおりの運賃の金額に満たなくても、そのこと自体は問題ありません。旅客自身が支払いたいと思う運賃の金額が他の旅客の支払いたいと思う運賃の金額より高ければいいわけです。
このシステムだと、一つ問題が起きます。個々の旅客が支払う運賃の金額はそれぞれ異なるわけです。他の旅客がいくら支払ったかということを知らされることもありません。つまり、自分が搭乗した後で自分より高い運賃を支払った旅客が搭乗を申し出た場合、既に搭乗しているその旅客は降機させられるというわけです。降機させられるだけならまだしも、預けた荷物だけ目的地に持っていかれる、という事態も起こるそうです。
その国では、一番お金を持っている人が一番いい人で、一番高い金額を支払った人の言うことが一番正論だというわけです。
確かに、「金は天下の回り物」という言葉はありますが、そこまでやらなくても...